Daigo Tanaka

とうとう40代も最後となりました。恒例の日記です。今回の内容は、 アメリカ生活が人生の半分以上に、金融資産成長が家計支出を上回るステージ、オムニクリエーター、データビジネス、9歳の娘とビジネスという内容になります。

今年も無事に誕生日が過ぎました。 とは言っても、11月に坐骨神経痛を悪くしてしまい、好きなハイキングやジョギングも休んで治療に専念する年末となりました。 ベッドで腰を休めながらこの日記を書いています。 今回はソロプレナーとスケーラブルライフスタイルビジネスについて、経験をシェアしたいと思います。

私が時間という富を築いたプロセス 独立して5年、今年ほど時間のゆとりがあったのは初めてかもしれない。 一言で言えば、自分への投資が時間という形のリターンをもたらした。 どのような思いではじまり、どのように実を結んだのかを少し追って見たいと思う。

今年の誕生日日記の本題として、架空の世界の道具でしかなかった英語が身体化するまでの話を書こうと思う。

2020年は、45歳というある意味40歳よりも重みを持つ年齢になると同時に、渡米20周年を迎える、味わい深い一年だった。ジョージタウン大学客員研究員としてワシントンDC近郊に降り立った後、カーネギーメロン大学大学院で博士号(Ph.D)をとり、同大学院で出会った妻のイヴォンヌと結婚、2人の子供に恵まれ、3年半前に起業独立した。ひとり手ぶらでアメリカに渡ってから20年、個人としては一つの形が出来上がったと思う。完成という言葉が、感謝の心と共に繰り返し頭に浮かぶ年末である。ありがたい限りだ。

44歳の誕生日は平日だったが、通常の仕事を離れてエドワード・タフト （イェール大学名誉教授）による"Presenting Data and Information" (データと情報のプレゼンテーション法)という一日コースに参加した。 タフト教授の本、特に"The Visual Display of Quantitave Information"は、 表紙に始まり毎ページが本当に美しく、本棚に置くだけでも満足してしまうほどである。 その彼が近所までやってきて一日講義をしてくれると知ったので、 約４万円６千円のチケットを払って、妻も私も聞きに行った。

ひっそりとした明け方の居間の片隅のベビーベッドから、 5ヶ月になった長男が寝返りを打つ音だけが聞こえる。 長男、田中レオ晴賢（れおせいげん、Leo Sagan Tanaka）を妻が妊娠した時、 嬉しさとともに、生まれてくる第二子に長女同様の愛情を注ぐことができるのだろうか、 と不安に思ったのを記憶している。 それくらい長女えみが私の中で全てであった。 それぞれに注ぐ愛情は半分になるのか、それとも愛情は二倍に膨れるのか。 そんな事を思いながら誕生を待っていた今年の前半だった。